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「8月の趣味読書感想まとめ~ひまわりのような武蔵の鉄球走~」 



8月も過ぎ、
今年は残暑をあまり強く感じない過ごし易い9月ですね。

そんな訳で少し早く読書の秋的に
今月は割ともりもり読んでいるとーしろさんです。

そんな今月も、前月の趣味読書の感想まとめを行きましょう。

8月に読んだ本


 宮本武蔵 (五) 吉川栄治
 ひまわりさん 10巻 菅野マナミ
 スティール・ボール・ラン 17巻 荒木飛呂彦 


となります。
うーん、活字の本は同時並行で読みかけが何冊かある月で、
読了は少な目でしたね。

では、感想を参りましょう。
こちらは、読書メーターにアップしたモノの
長文ver.になります。


宮本武蔵 (五) 吉川栄治




 吉岡との死闘を生き延び、
負った傷を癒すため寺院に身を寄せる武蔵。
だがその心境は生き抜き勝つためとはいえ
敵方の総大将である幼子を斬ったことへの慙愧の念に駆られていた。
周囲も武蔵を責めることで、
修行をやめお通の恋心にこたえ生きようかと
やや弱気な部分もみせる。
修行と自分なりの道を進むことに苦悩はつきものである。
武蔵もまた弱さを内包する一人の人。
 天下の吉岡拳法を破った大業を成した武蔵だが、
その前に立ち現われる富士の山を目にして、
自然と大宇宙を前にした己の小ささ、人の小ささを知り、
それでもより良く自分に出来る限りの立派な人間たろうと
決意を新たに剣の道を再出発するシーンは、
武道者として、そして人間としての利己的な立身を超えた
ある域への到達と、
そしてここからの始まりであるということや、
猛る野人だった武蔵の成長と成熟が窺える。

 その吉岡打破への綾をつける小次郎との再会により、
二人の雌雄を決する因縁の導火線にも点火がされ、
そうしてお通と再会し、
城太郎を加え江戸に向かう武蔵。
物語は武蔵とお通、又八、お杉婆、
そして朱実に佐々木小次郎もそれぞれの目的と想いを胸に
江戸へと歩みを向ける。
後半戦への始まりの巻であったといえる。



ひまわりさん 10巻 菅野マナミ




 月刊アライブ連載中の菅野マナミ先生による、
ゆるい百合コミック、10巻目です。

 高校生の風祭まつりの学校の真ん前にたつ古い書店 『ひまわり書房』。
その書店の店長はひまわりさんの愛称で親しまれる、
眼鏡で黒髪ロング、クールでドライな読書好きなお姉さん。
 まつりちゃんはひまわりさんが大好きで、
ひまわりの花言葉が示す通り憧れの彼女に会いに
毎日書店に通います。
本作は、そんなまつりちゃんとひまわりさんを通した、
本と書店にまつわる温かなストーリー。
 百合の要素もありますが、あまり気にならないレベルです。

 10巻はまつりの高校三年の秋。
受験に向けて勉強に励むまつりと、
そのせいで少し会える回数が減って寂しいひまわりさんの一面など、
移ろっていく皆の様子が描かれます。
ひまわりさんも初期の頃から劇中の三年の間にだいぶ変わりました。
その変化と、そうなった理由も愛おしい作品です。
 個人的に思うのが、まつりの本気悲しみ&怒りの無表情や、
漫画好きなまつりの友達、みなみちゃんの百花繚乱の描写、
夕さんの回想のはにかみなど、
先生の漫画的表現力がこの3~4巻くらいで
めきめき上がってきているのがこの巻でも感じられることです。

本当、新鮮で魅力的な絵と心安らぐ作品です。
隠れた名作。
年1冊くらいのペースですが次巻も楽しみ。



スティール・ボール・ラン 17巻 荒木飛呂彦




 ディエゴを追うジャイロ、ジョニィは彼を補足。
しかし、そのフィラデルフィアには同じく
ディエゴの右眼球を奪うことで遺体全取りを完了させようとする
大統領とその配下も集結しており、ジョニィは撃たれる。
 だが、この撃った相手が判然としない。
この謎が大統領のスタンド能力と思われる。
 本巻はその謎の片鱗を打たれたジョニィを中心に、
目撃証言を聴くジャイロ、
撃ったと認識しているディエゴとウェカピポの混乱を通して描かれる。
この時点ではその謎は、
入れ換えのトリックに近いという印象を受けるが、
大統領との闘いのまだ触りの部分と思える。

 現状、ジョニィ、スティール氏とルーシーの安否、
ディエゴとの決着は、大統領の能力、遺体とは、その結末は、
そしてジャイロの目的はどうなるのか、
大陸横断レースの勝者は、
と一筋縄ではいかない構成となっている。
次巻も楽しみ。



以上です。
今月は割とまったりしていた感もありますね。
涼しくなってくるので、
1年の後半のこりを気合い入れ直して色々やっていきましょう。
そのお供に、楽しく趣味読書もしていきたいですね。
みなさまも、
台風や温度変化などありますので、
体調に気をつけて読書ライフを送りましょう。
では、また~^^




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「7月の趣味読書感想まとめ~スティールバイキノ・トリガーの楽園へのランの旅~」 


夏です。暑いです。
誰ですか、今年は冷夏とか言っていたのは。
台風もきて蒸し暑い~。
ですが、今年はエアコンがあるので読書はまだ
マシに行える環境だったりします。
そんな近況を少し日記的に書きながら、
先月、
7月の趣味で読んだ本の
感想まとめを行きましょう。

7月に読んだ本

 カエルの楽園 百田尚樹
 スタンド・バイ・ミー スティーブン・キング
 キノの旅 18 時雨沢恵一

 ワールドトリガー 20巻 葦原大介
 スティール・ボール・ラン 16巻 荒木飛呂彦


コミックスを交えて、では感想です。


カエルの楽園 百田尚樹



 カエルに例えた日本と関連国の風刺小説。
 作中の 『三戒』 という
非暴力、非戦争、非武装の思想は、
我が国の平和主義憲法であることは
みなさんも理解することと思うが、
これへの改正に関して考えさせられる内容。

 ただ風刺小説によくあるように、
不安を煽って特定の方向の方がいいのでは? 
と思わせる内容であるのも確かで、
実際はどなるかはやってみないと、
やらないでいないと分からない。
不安だから何かをする、は正しいようで、
しかしそれは不安を煽る側の手の上で踊ることに
なっていることも分かるべき。
(まあ、公的な立場は何かしないと
何かあった時に国民に叩かれるからなあ、
仕方ないともいえる……
しかし、何かしても叩かれるというのは
トンデモなジレンマでもある。愚民の身勝手さというか)

 改正によっていずれ他国と交戦し、
その前線に出されて家族を失うなどの害を被る人も
いるかもだし、
武力を持たないと起こり得る可能性への不安も分かる。
結局、どうなるかは二択か、
はたまた第三の道の模索か、なのだと思う。
 それを各々が考えて、
この場合選挙などに臨む切っ掛けになれば、
という本でもあると思う。
安易にこれは改憲推進の本、と取らない冷静さは大切。

 しかし詰まるところ、
自国内での発展に留めればいいところを
他国を侵害しだす国が問題なのであって、
彼らはいい加減、愛国心、国家の尊厳という体の
その実、自分たちの (それは誰もが) 
劣等感、弱さを認められない自尊感情で
他国を攻撃するのはやめなされ、お坊ちゃん、
と思う次第である。


スタンド・バイ・ミー スティーブン・キング



 スタンド・バイ・ミー、
マンハッタン奇譚クラブの2本収録。
 80年代に映画化された名作の原作小説。
この2か月ほどで映画を十数年ぶりに視聴したので再読。
 映画とはところどころシーンの描写が違うし、
ラストのゴードン以外の大人になった頃の描写も違う。
クライマックスの対決のシーンは
原作の方が鬼気迫る舞台描写で魅せるので、
気になる方は読んでみると良い。

 また、ジョジョの奇妙な冒険の荒木先生が
密かに重用している本のようで、
一冊を通して 『ペンドルトン』 『呼吸法』 
『石造り』 『カブトムシ』 『気概 (ガッツ)』 
などなど、ジョジョを知っている方なら 
「おおっ⁉」 となるワードがひょこひょこ出てきます。
舞台のキャッスルロック→『城』『錠』→『ジョジョ』 
と読める⁉ など面白い解釈も出来ます。

 ただ、この本は英語版が八二年、映画が八六年、
和訳の本著が八七年の三月発売、
でジョジョは八七年の一月から連載開始……
時期が奇妙です。
先生は原文を読んでいたのでしょうか? 
などとも考えられて面白かったです。


キノの旅 18 時雨沢恵一



 刊行ペースが年一になって久しいですが、
自分も年一冊くらいで追いかけています。
 今巻は季節が移ろうなかでのキノとエルメス、
シズの一団、師匠ペア、そして
ちょこっとフォトの出番もありました。
というか、現在組が直接顔を合せずにクロッシングしてます。
こういうの好き。

 主食の国の主食は……さすがにちょっとヘヴィですね。
 遺産の国。これ、実は何かの伏線では? 
と感じたのですが、はてさて。
エルメスが朝起きれない以前に、
モトラドが話す理由とかそのへんの真相に関わるような……。
 しかし本巻の最大の見どころは、
ハイスペックバイクに乗る
巨乳のデンジャラスビューティ旅人キノでしょうね。
っていうかあとがき。


ワールドトリガー 20巻 葦原大介



 SQ移籍後の連載分を掲載した最新刊。
ランク戦7戦目は影浦隊、鈴鳴、東隊との四巴。
照明を使った環境戦術を破り、
遊真とのコンビでのヒュースの活躍が描かれる。

 ヒュースの有能さ、そして性格がランク戦を通しても理解でき、
今巻はヒュースとそして東さんの実力者が目立った印象もある。
 しかし、ヒュースの実力を目の当たりにしても
自分と比較して落ち込むのではなく、
性格にフォーカスしたのみで
劣等感に苛まれることはコンマ数秒もなく
自分は自分のやるべきことを常に見据え行動する
修の通常営業。
噂による問題が発生した際も即座に対応に動くという、
相変わらずの非才にして非凡さをみせる。
これこそ我らがヒーロー三雲修である。

 また、千佳が超大破壊力の爆撃が可能になっても、
戦争は一人で行うのではない。
その強大な駒が何かで墜ちれば、
他の兵がその戦場での目標を達成するまで戦闘を引き継ぐ。
つまり、修のようなサポート戦術も活きる局面があるからこそ、
各人は鍛錬を怠らないのだと、
ワールドトリガーのこれまでの物語の積み重ねは
理解させてくれるし、
きくっちーではないですが、
修も非才で非力な個人でも活きる場面のために、
たゆまず力を磨く必要をわかっているのだと思わされる。

 次巻はいよいよB級ランク戦最終戦。
遠征の是非が決まる闘いが描かれる。
試合の内容や結果はともかく、
この戦いで各人がまた何を学ぶのかも期待して、
次を楽しみに待たせていただきます。
 葦原先生、どうか健康面にも気をつけて、連載がんばってください。
 多くの人は、
先生がワールドトリガーをラストまで書き続けられるために、
健康が第一で無理してがんばらずとも、
という意見のようですが、
自分は 「がんばって」 と言います。
 すべての人ががんばらなくても、
と言うのは気分的にさがると思うのです。
ちゃんと、がんばって、と言う人も必要で、
どちらかが正しいのではなく、両方ともあって良いのだと考えます。
 どちらもワールドトリガーと葦原先生を愛し、
応援するからこそでる言葉です。


スティール・ボール・ラン 16巻 荒木飛呂彦



 大統領に遺体を全取りされてのち、
ディエゴの持つ一部を起点に巻き返しを図るジャイロとジョニィ。
まだレースは続き、遺体に関しても闘志を燃やす。
 今巻はルーシーと大統領の
大人のスリルとサスペンス味ある遣り取りが中心で、
ホットパンツの能力で容姿が変わっているルーシーは
大統領夫人として遺体を奪おうとする。
しかし、結果は神秘的な方向へ。
このあとのルーシーと、
そもそも宿ったあの方はどう扱われるのか、と興味をそそる。
 全体の巻数的に序破急の破が済んだところ。
レースも残すステージは僅か。
終盤戦ですが、
しかしここからがまた盛りあがり混迷し、激闘がありそう。
取り敢えず、ジャイロのアホ顔ギャグは荒木先生……! と笑えた。



以上です。
うーん、続きモノに手が伸びるのが鈍くなっていますね。
SBRとかいい加減読破するように持っていこうと思います。
あと、7月は自分の原稿の作業が忙しかったのもありますので、
それが一息つけたら読書も盛り返したいですね。
うし、暑いですが気合い入れ直しまっしょい!(∩´∀`)∩ワーイ

みなさまも、まだしばらくは暑いと思われますので、
お体労わって読書を楽しみましょう~♪





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「6月の趣味読書感想まとめ~新約ひとはなぜ不機嫌の禁書整理学をするのか~」 


はい、そんな訳でもう7月末日です。
今月は忙しかったので、
6月分の趣味読書の感想記事が未アップでした。
遅くなりましたが、今年の課題のひとつなので
そこはちゃんと行っておこうと思います。

では、そんな『6月』の趣味読書本を。

6月に読んだ本。

 新約とある魔術の禁書目録 12巻 鎌池和馬
 思考の整理学 外山滋比古
 不機嫌は罪である 齋藤孝
 ひとはなぜ戦争をするのか A・アインシュタイン S・フロイト


では、感想を行ってみましょう。
例によって、読書メーターにアップしたモノの長文ver.です。



新約とある魔術の禁書目録 12巻 鎌池和馬




 グレムリンとの闘争が済み、
その首魁のオティヌスは罰を受け上条のもとに。
そして、彼女以外に存在する魔神が動きだしたところから本巻の内容。

 クリスマスシーズンに乗じて買い物にでた先で
新たな魔神と目される存在、
サンジェルマンとの戦闘に。
 その裏では第六位藍花悦を騙る
フレンダの既知が彼女の謎を追い、
サンジェルマンと関わることに。
上条、浜面、藍花、サンジェルマンの攻防。
しかし、決着はどうもあとがきでもあるように不鮮明。
藍花を脱した彼が、
しかし素手でサンジェルマンを打倒できる妥当性がぼかされています。
そしてサンジェルマンは撃破されたとあるが、
実際はどう解釈すべきなのか……
それは、読書に委ねられるのか、
それとも今後に活かされるのか?

 物語は別異相に隠れていた
更なる魔神たちとの抗争へ発展するのか? 
上条対魔術師などだけではなく、
魔術師としてではない 
『人間』 アレイスター・クロウリーと木原の科学サイド、
イギリス清教のローラ=スチュアートなどの陣営は未だ健在で、
どこがどう動き、
真の目的はなんなのか? 
未だ奥が深く謎に満ちたとある禁書。
では、また続きを手に取ろう。


思考の整理学 外山滋比古




 新聞の広告で見かけて興味をもち購読。
 東大、京大生にも好評ということだった。
 内容は、大学生が論文を書く際に、
どういうことを書いたらいいか分からない、
というところを起点に、
自分なりの考え方の持ち方、
その思考の整理にはどういうモノがあるのか、
が語られている。

 自分も文章を書くようになりしばらく経った実感として、
以前に書いたことや少し前に書いたことが、
他のことをしていたり睡眠をとることで脳内で整理され、
適切な回答に至ることが出来るなど、
『熟成』『発酵』 の『寝かせる』 ことが
一番の近道であるとまず語られる。
 一晩中ずっと考え続けました、というのよりも、
潔く一晩寝て起きてから考えた方が良い答えにいたる、
という従来の
机にかじりついてがんばらないとダメ、
努力礼賛とは随分趣が違うことに
多くの人は読んで意外に思うのではないかと感じた。

 しかし、最近では科学的にもぼーっとするや昼寝や仮眠する、
他のことをして一旦そのことを放置するなどで、
意外な時に取り組んでいた問題の最適解が
浮かび上がっていることが地味に立証されてきており、
この著書は八十六年発行ということで、
著者の早すぎる優れた見解を知ることが出来る良著と言える。

 考え方の整理の仕方のほか、
アイデアのためかたやノートの整理術なども書かれており、
冒頭にあるように自分で文章などを書こうと思って困っているかたは、
その一助になる本だと思う。


不機嫌は罪である 齋藤孝




 以前もメンタルハック的な本で、
考え方の勉強になった著者なの購読。
 若いころ自身もイライラ、不機嫌な人間であり、
それによって被った不利益から、上機嫌の大切さを学び、
そのための様々な手段を紹介した本。

 ネット、SNSの不機嫌の元、危険性、
身体的な理由での不機嫌などを解説し、
そのための対策を章毎に書いている。
 体を温めることや、軽いジャンプや腕を回る、
呼吸を整えるなど、
聞いたこともありそうだが、
実際に取り入れると地味に効果のある数々もあり、
また最近海外の大企業でも取り入れられている瞑想、
マインドフルネスの簡単な考え方も解説されている。
マインドフルネスの専門書を読まなくても、
雰囲気と効果が簡単に分かるのでおススメ。
 実際、瞑想は禅のかしこまった座禅や
宗教めいた考え方ではなく、
呼吸を整えて思考を遊ばせることでの
リラックスによるプラス効果について言及。

 イライラやストレスへの対処について学びたい方は、
是非読んでひとつでも取り入れてみると良いと思います。
いきなり全部を実践できなくても、
少しずつこれはと思うモノを取り入れていく。
この本もこれで3度目の読書で、またひとつ何かをやってみます。


ひとはなぜ戦争をするのか A・アインシュタイン S・フロイト




 相対性理論で知られ、
平和主義者でもあった物理学者アインシュタインと、
同時代を生きた精神分析学の創始者であるフロイトが、
アインシュタインと交わした手紙による、平和の模索に関する本。

 アインシュタイン、フロイト両氏の和訳による手紙が掲載され、
アインシュタインの考える平和への方法と、
フロイトに求めた心理学者の観点からの
平和を気付くにはどうすればよいか? 
が語られ、フロイトによる結論も記されている。

 フロイトの学説自体は後年発展され、
全てに対して肯定的ではないにせよ、
実際に彼の平和へのアプローチは
現代の日本でも盛んにおこなわれていると思わされた。
確かに、人々の他者を害そうとする発想に
歯止めをかける精神性を培うには
地道なこうした活動が欠かせないと思うのである。

 気になる方は一読を薦める。
二者による解説も踏まえて、
より詳しくこの方法への納得と
現代の在り方への理解に繋がると思う。
まあ、方法はいつも一つではないので、
これを盲信しろという本ではないことは分かったうえで。


以上です。
ふむう、この5月からの書きモノの同時進行で
読書量がややさがっていますね。
これは、8月中は少し取り戻して行きたいです。

しかし、漫画の読書量がまあ、昔に比べたら減りましたが、
それでも、葦原大介先生の
ワールドトリガーの新巻が出たのは嬉しい月でした。
ではでは~。






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「5月の趣味読書感想まとめ~10倍名作が書ける日本のハケンアニメ!出だしの一文~」 


元号も令和に変わり、一月が経ちました。
この間、仕事以外にもやることが増えていた時期ではありましたが、
マイペースに読書は継続しておりました。

そんなわけで、
5月に読んだ趣味本の感想を
今月もまとめさせていただきます。

5月に読んだ本

 ハケンアニメ! 辻村深月
 10倍速く書ける超スピード文章術 上阪徹
 日本の名作 出だしの一文 樋口裕一


以上です。
3冊と少ない印象ですが、
ハケンアニメ!が600ページ超あり、
実質2冊読んでいる時間を使っていたという事情があります。
なので、文量的には4冊、
これまで通り週1冊のペースでは読んでいます。

では、感想に参りましょう。
いつも通り、
読書メーターに投稿した感想の

読書メーター マイページ
https://bookmeter.com/users/949199

文字数制限なしの長文ver.です。


ハケンアニメ! 辻村深月



 アニメ制作の現場が描かれるお仕事系ストーリー小説。
 表紙絵の3人の女性キャラがそれぞれ、
プロデューサー、監督、原画マンとしてアニメ制作に取り組み、
シーズンの覇権アニメを目指していきます。
その過程で、仕事のパートナーである男性監督、
プロデューサー、作品の舞台である 『聖地』 の地元の人間などとの
彼女たちなりの交流、変化が描かれる。

個人的に一番の注目株は後半に出てくる
原画マンの並澤和奈ちゃんでしょうね。
一番アニメ関係者らしいヲタク感があり、
その変化が愛おしいキャラです。

 また、アニメ制作の予算や予定、
売上に関する事情、覇権アニメの定義など、
業界に関する事情も色々語られており、
アニメに興味のある方にもそうでない方にも
興味深く楽しめると思います。
 また、本著は辻村先生らしいボリューミーな内容で、
本編の他、描き下ろし短編と解説を含めて
600ページ超あります。
そこは覚悟してトライしてみてください。
個人的にも600ページの壁は初めて超えました。

 令和最初の読了本となりました。
 ありがとうございます。


10倍速く書ける超スピード文章術 上阪徹




 文章の取り組み方の本として再読。
 著者は日常的に10万字を5日で書いており、
その超速執筆術の紹介と銘打っている。

 しかし、多くの人が想像するような 
『まっさらなゼロから準備もなくいきなり書いてその速度で書くことが出来る』 
と言う訳ではまったくないことを明示しておきます。

というか、多くの書き手においてそれは幻想です。
はっきり言って。

 本著でも、必要な前準備、素材集めと構成が出来て、
初めて 『執筆の実時間』 が速く済む、
としている。
準備をしないでまったく考えなしだったり、
うまく書こうと悩むと、
迷って書く速度は格段に落ちると語る。

 よくいる執筆にうんうん悩んで1日に数百文字、
という作家さんは、
うまく書こうとしてミスを恐れ、
結果とても遅くなっているケースが往々にあると、
実際に書く人間になって実感として理解できました。
この著書の速筆の理論はそれを裏付けています。

 この著書の速筆術とは基本が、
素材と設計図が先にあることで迷いなく執筆が進行する、
という理論であると言えます。

 他に、書く目的の定め方や読者の想定の仕方、
推敲の削り方などが分かりやすく書かれており役立つと感じた。

 また、著者は学校の国語教育にありがちな、
文章の苦手意識について言及しています。
文学的文章と実用的文章を分けて考えることで、
苦手意識に捉われることなく文章を書きやすくなるのではないか、
と言う。
確かに、文学を参考にうまく書こうとした結果、
筆が進まないとか苦手意識をもつ人が多いことからも肯ける。
 本著はそういう意味で、
文豪の文章をお手本にする癖がついている多くの文章書き 
(そういう教育を受けてしまった) たちに、
もうちょっと楽に書いていいと思う、
と実績を伴って言ってくれていると感じた。


日本の名作 出だしの一文 樋口裕一



 明治から大正、昭和の文豪たちの古典的名作の、
その冒頭の一文を抜粋。
文学的意味を読み解いていく文章考察の本。

 また、古典名作の粗筋、作者の経歴なども記載されており、
「この作品、タイトルは知っているけれどこういう内容だったのか」 
と学ぶこともできます。

 しかし、知らない作品が多かったが、
それらの粗筋などを読むと、
この時代の作品はネガティブな内容が多いな、
と感じてこれまで以上に敬遠感が湧いた。
(中には読みたいと思った作品もありましたよ!)

 純粋に作品に初めて触れて読みたい方には向かないかもしれません。

 それでも、この表現にはこういう意図がある、
出だしにこんな意味合いを持って来ることが
後でこういう効果を生む、
全体を先に暗示している、
などの出だしの一文の考え方を学ぶ本としては
大変有意義でした。


以上です。
さて、ここ2、3か月ほどは
シリーズモノの続きを読んでいなかったので、
ここらで少しそこを攻め直したいですね。

新約とある、
吉川栄治 宮本武蔵

……あと、ユーフォニアムの続巻も気になっていますし、
月の音色で朗読や紹介された本も読みたい作品があります。

まあ、趣味読書なので、
楽しんでマイペースに行きたいと思います^^

しかし、
今年はもう暑いですな。
では、また~♪

ps.
しかし、タイトルのサブ文章は
なんか大いに誤解されそうですが、
本記事は普通の読書感想でっす(*´▽`*)







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「四月の趣味読書感想まとめ~つい、だから僕は…って気にしすぎて混物でレジリエンスをクラマーに鍛えてもらうガンダム~」 



令和元年、おめでとうございます。
元号が変わり、新しい時代が始まりましたね。
とーしろさんも気分を新たに引き締めて、
もそもそっと書きモノ、読み物の活動をしていきたいと思います。

では、今月も前月の趣味読書感想まとめ、参りましょう!

四月に読んだ趣味本。

 つい、「気にしすぎ」 てしまう人へ 水島広子
 だから僕は… ガンダムへの道 富野由悠季
 レジリエンスの鍛え方 久世浩司
 混物語 西尾維新
 さよなら私のクラマー 7巻 新川直司

では、行ってみましょう~♪


つい、「気にしすぎ」 てしまう人へ 水島広子



 誰でもあるような、
他人の言動にイライラ、
比較して落ち込んでしまう、
先のことを考えて不安になる……
等の心のモヤモヤの対処法を紹介した本。

 ポジティブに考えることが推奨されていた時代もあったが、
著者は気にしすぎないで楽になる考え方のテクニックを紹介している。
 例えば他者の言動は、
ショック、衝撃を受けているということで、
この現実をまず認識し、
今に意識を持つことで自然とその衝撃は和らいでいく、
というテクニック。

 他にも様々あるがこれらは、
今に集中するマインドフルネスの考え方、
相手の言動を彼らの心の課題として受け流す
寛恕のアドラー心理学の考え方、
自身の怒りの理由とその付き合い方の
アンガーマネジメントの考え方からきていると思われ、
それらが平易な表現で誰にでも理解できるテクニックとして書かれている。

 気にしすぎないように出来る方法が専門的な解説ではなく、
読みやすく紹介されているので、気楽に読める。
 様々なケースについての対処法が書かれているので、
自分に合ったモノを試してみるのにも良いと思います。



だから僕は… ガンダムへの道 富野由悠季




 機動戦士ガンダム放送40周年に合わせて再読。
 ガンダム製作と映画公開頃までの自伝、履歴であり、
ガンダム単体の製作にまつわる秘話の本ではない。

 富野さんの様々なアニメとの携わり方、経験によって、
社会人として地元を捨てて15年以上の苦闘の末に
ガンダムという出世作を生み出した、
その過程と、経験した様々な事柄が記されている。

 最初は映画製作指向であり、アニメは成り行きで参加し、
低俗なモノという考え方だった富野さん。
 しかし、地元小田原に対してのコンプレックスから、
二度と帰らず一本立ちをするために、
喰っていく為に製作進行や、
割りの良い稼ぎになるコンテを手掛けていった。
 それが女絡みで手塚プロから転職し、出戻りをして再出発。
 次第、様々なアニメーターと作品に触れ、
アニメの面白さも感じていき、
監督作品を任されるようにもなる。
しかしそれもすぐにヒット作を生み出せた訳ではなく、
思考錯誤の数本を経験することになる。

 手塚先生の原作である 『トリトン』 において、
アニメ作品の定番から逸れた、
深いバックボーンの構築という方法論を経て、
それがやがてガンダムへと繋がっていたことも語られている。
 ガンダムのようなリアル路線は、
その後アニメ作品のスタンダードとなったと思われる意味でも、
富野さんの行った作品の構築の挑戦は、
そのものアニメを変えたと言える。

 本著序盤は、ガンダム劇場版の公開イベントにおいて、
『アニメ新世紀宣言』 
がされた事柄についても述べられているが、
今にして考えるとまさしくな出来事であったと言える。

 少年期と故郷へのコンプレックスから自立を強く心に抱き、
手塚先生の作品を汚していると自覚をしても、
女絡みで仕事をして葛藤しようとも、出戻りで土下座しようとも、
ただ自分の力で喰っていくために、
自分にもそれだけの力がるという意地ともいえる気持ちで、
我武者羅に仕事と格闘した姿があり、
アニメに対しての考え方の変化とその変遷、
アニメ制作者としての成長の過程も描かれる。
 その様々な経験と格闘が、富野さんの地力となり、
やがてガンダムを生み出したことが窺える。

 あとがきで、何故ここまで仕事を過剰にし続けてこられたのか? 
という自身の疑問について、
モノ作りとは歩くことと、
その里程標を築くことに近いということが語られる。

 里程標……自分が辿った道程の証であるとも言える。

 同時に、コンプレックスまみれの子供だった自分が、
その人生で何が出来たのか? を刻みこみ、
証明していく行為であると言える。
 ここに、躊躇いや意地、不勉強で
悔いをのこすようなことは、誰だってしたくない。
 だから富野さんは……この言葉にあるように、
命ある限り悔いのないように自分に出来ることを
していこうとしており、
飽くことなく仕事を続けているのか、と思わされた。
 そんな富野さんだから、
今後も自分たちに何らかの歩んだ証を見せてくれるだろうと予感させた。

 ガンダム40周年。
 御代今年で78歳。
 神と呼ばれた男の、一人立ちの苦闘が結んだ伝説。
 まだまだ新しい創造を続けて行く気配は、
老いて益々健在である。
この戦う姿に、若きも中年も続け! である。


レジリエンスの鍛え方 久世浩司



 超一流企業で様々なビジネスマンと接してきて、
自身の経験も踏まえ、学歴以上に精神的なしなやかさ、
柔軟性、回復の速さが重要であることを悟った著者が、
様々な心理学者などとの交流と学びを経て打ち出す 
『レジリエンス』 の概要とその実践訓練の解説本。

 人が精神的なダメージを受ける失敗に関しての考え方から始まり、
ネガティブ感情から脱する習慣的な4つの手法、
自らを追い込む思い込みの変え方や、
成功に向かって行動する様々な自己効力感の作り方、
強味の見つけ方、心の支えとなる存在を持つことの大切さ、
感謝の効力、痛みを負った経験の活かし方など、
7つのレジリエンスの鍛え方を紹介。

 強味の見つけ方は、米大学の心理学博士たちが構築した、
質問に答えることで24の強味が分かるサイト 
『VIA―IS』 などを紹介し、
実際に学術的に自分の強味を知る手法が紹介されています。
自分も行いましたが、成程というサイトです。
自分の強みを知ることは何かの際に支えになると思えるので、
皆さんも興味があれば一読し、試してみると良いかもです。


混物語 西尾維新




 劇場版 『傷物語』 三部作の来場者特典として描き下ろされた、
西尾作品と物語シリーズのクロスオーバー作品集。
 女性陣で占められていると思いきや、
追加で描き下ろして二篇、男性キャラの短編もあります。
 新規で三篇描き下ろしアリ。
 全体的に、暦物語に似た謎解き形式の短編で、
異世界 (他作品) の住人達にまつわる謎を解決して、
穏便に彼女たちを助けて帰すスタイルで、
メタ的にそういうセリフもあるのが物語シリーズらしい面白さ。

 個人的に潤さんは相変わらずだし、
黒猫さんは圧巻の長台詞で伊織ちゃんが見られたのが嬉しいし、
否定姫が意外に面白かった。
 あと、自分はこれまで真心は男の子だと思っていたが……
女子だったのかよ! (笑) 
平成の最後に今頃ですが意外な事実が判明しました。良かった。


コミックス編

さよなら私のクラマー 7巻 新川直司




 才能ある女子フットボーラーが次々出てきて
弱小チームが奮戦している本作だが、今巻は準決勝。
しかし、その前段階の大会では敗れ、
ではこれで優勝するとどうなるのか? 
今何に向かって試合をしているのか? 
がどうも不透明な描かれ方で、
(自分がサッカーにうとく、
大会事情などの背景に無知なせいもあるのですが) 
しばらく気が離れていた作品。

 だが、本巻は読んでみると
天才肌の恩田に勝るとも劣らない才能の
ツインテールのぶりっ子選手によって試合の様相が変わり、
そこからが面白かった。
レジェンド能見コーチが実はポンコツで、
ボンクラ監督と思われていた深津が本性を出してきた。
そして、刈り取る者としてのポテンシャルを秘めていた
初心者さっちゃんの活躍。
 ラストではのんちゃんさっちゃんの親友コンビで
ツインテの悪魔に挑み、
続きが気になる盛りあがりを見せた。

 しかし、どうも凄い選手や味のあるキャラ、
背負ったモノのあるキャラなど次々出てくるが、
誰にフォーカスして応援するかはっきりしない作品でもある。
この作品はそうして、テーマとして何を描きたいのか、
自分のこの状態がどう収束、展開させられるのかを
改めて見守りたいと思った。
もとより新川先生大好きですし。


以上です。
さて、続きを読みたいタイトルがちょっと増えてきましたので、
それも読んでいくことを意識したいですね。
新約とあるとか、ジョジョSBRの続きとかとか。

ただ、ここからしばらくは書きモノの予定も結構あるので、
様子を見ながら、かつ楽しみながら読書をしていきたいですね。

焦らず行きまっしょい~(´∀`*)ウフフ







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「3月の趣味読書感想まとめ~鋼鉄の岸部露伴は隠し剣の整体学で走り続ける~」 


こんにちは~。
今月も1ヶ月の趣味で読んだ読書本の感想を書いて行こうと思います。

3月中に読んだのは、

 ユリイカ 荒木飛呂彦――鋼鉄の魂は走り続ける
 岸部露伴は動かない 2 荒木飛呂彦
 隠し剣 弧影抄 藤沢周平
 ゆがみを直す整体学 整体・健昂会代表 宮川眞人


ちょっと少な目ですね。
では、感想いってみましょう~♪


ユリイカ 荒木飛呂彦――鋼鉄の魂は走り続ける



 『マニエリスム』 という美術用語を知り、
これはジョジョ立ちの特徴をも指すのでは?
と思って調べて辿り着いた書籍。

 3部ラストリアタイからのジョジョファンですが、
こういう本があるとは発刊当時の2007年から知らなかった。
 内容としては、ジョジョ評と考察記事集。
あと、ネットで知られるジョジョ立ちの人の活動写真と、
スタンド全集 (7部途中まで)、
他ジョジョファンのイラストレーター、
漫画家の寄稿
(すみません、自分の知っているような有名どころではないです)

 トップの記事は、
荒木先生と他分野の女性二人による対談から始まり、
先生の言葉を読みたい人にもあう内容。
 しかし、その対談の内容は完全なジョジョの腐解釈である。
 今でこそアニメによって女性ファンが増大したが、
ジョジョを腐目線で見るファンが
実は昔からいたという証明のような話の内容で、
作家ではない他分野の女性ファン二人による
ジョジョは腐女子界隈ではこう解釈できる、
ということを先生に話していた。

 それに対しての先生の反応は、怒るでもなく
「そういう考え方もできるのか~」 でした。
自作を湾曲して解釈するファンに
本心ではどう思っていたかは定ではないですが、
しかし対談の内容からは穏やかで優しい荒木先生の
当時の言葉を読むことが出来ます。
これだけでも読む価値はあるかも。

 本著の主眼は、
他分野の評論家や様々なジョジョファンによる、
ジョジョの多角的な解釈、評論、考察などの記事集です。
 正直、1~3本目の評論家などの評論は、
冗長でそんなことをわざわざ持ち上げるのか?
わかってないな……という、
評論家ってこんな程度の文章で勤まるモノなの?
と評論家という存在への懐疑的な思いすら抱かされました。
この本のレヴェルを疑うような記事でしたし、
このままこんな調子の文章が続くなら、
読了できないのでは……と思ったほどでした。

 しかし、読み進めて行くと、
俄然面白い記事にシフトしていきます 
(個人的にはそう感じました)
 ジョジョの表現的な立ち位置や、
台形などのコマ割りやたち切りの意図、
視点誘導の技法などのマンガ的表現の考察、解釈や、
全体を通しての運命に関しての考え方などなど、
読み応えのある部分もあり、
刺激を受けて自分なりの考えも湧き上がることの出来る内容でした。

 総じていうと、1記事単位はムラがあるとも感じるし、
全体で見ると玉石混交といえる記事の集まりである、
というのが個人的な感想のジョジョ孝集でした。
 しかし、漫然とジョジョを読んだり、
ここはどういう意味だろう?
という疑問に対して、
この記事の書き手たちと共に成長し
自分なりの答えを導き出す書にはなるのではないか? 
と感じた。
 権威ある絶対的な解釈ではまったくなく、
この記事に書かれていることをジョジョの真実と
思う必要はまったくない、
彼らも精緻には理解が及んでいない奇妙な 
『ジョジョ』 という作品を少し理解する一分の助けとなるような
――活かすも殺すも、その運命はあなたの意志と勇気ある行動次第。
人間は成長するのだ!――
そんな本。興味のある方は、試しに読んでみるといい。




岸部露伴は動かない 2 荒木飛呂彦



 ジョジョ4部のキャラ岸部露伴のスピンオフ作品の2巻。
 漫画家として日々ネタを集める露伴先生の経験した
奇妙な出来事たちの単話集。
 今巻はスーパームーンや
携帯スマホ依存症から着想を得た作品や、
筋トレに狂ったモデルとの露伴先生のバトルなど。
あと、山岸由花子の出番もある、
奇妙な因縁と巡り合いのラブストーリーもあってバラエティ豊か。
 どれも個性的で面白かった。
個人的に恋愛の話は、
ジョジョにしては珍し目のハッピーなラストとなっていたし、
こういう奇妙な巡り合わせはぐっとくるものがある。
奇妙つながりで 『世にも奇妙な物語』 でも
設定を変えて出来そうなエピソードだった。
 小説のこのシリーズも少し読んでみたい気も。



隠し剣 弧影抄 藤沢周平



 藤沢周平作品、初読書。
 剣客小説として時代劇で 
『馬の骨』 や 『武士の一分』 の
原作になったことでも自分も認識していた。

 海坂藩という架空の藩を舞台に、
下級武士の城勤や藩政絡みの争いを通して、
果し合いなどの試合が描かれる。
その際に、主役の武士は各々の流派の秘剣を振うのだが、
この技の正体を単話形式で描いていく。

 戦いに至る過程も丹念に描かれているし、
技の正体も興味深い。
そして主人公達が武士として高潔ではない弱さがあるのも珍しいが、
しかしなによりこの作品で意外で新鮮だったのは、
エロチシズムが薫る点 
(怒られそうだが) その節々の描写が妙にエロい。
剣技の他に、各話で誰が結びつくかというのも
下世話だが気になって楽しく読めた (再度怒られそうだが)
 しかし、下品ではなくどこか哀愁があって関係性も見所。

 全体的に文章も描写もよく、
話の構成もしっかりしている。
藩の内政の動向なども気になるし、
他にどういう秘剣が描かれるのかも興味深い。
続巻も読んでみようと思わされる作品。



ゆがみを直す整体学 整体・健昂会代表 宮川眞人



 肩凝りや腰痛といったことは整体という言葉が当てはまるように思うが、
内臓、心肺系や脳血管系の病などの疾患も、
もとをただせば身体の歪みにが元になっている、
というのが本著の整体学の理論。

 本著の理論は、肩甲骨と頸骨、椎骨、腰骨の背骨、
そして仙骨によってX字に作用し、
どこかがよくない姿勢や生活習慣、
またはストレスで負荷がかかって歪むと、
連動して要所が凝ったり歪んだりして、
その凝りが内臓に負担を掛け、
結果内臓の疾患に繋がるとするモノで、
図解付きで説明され、
各種の症状に対しての効果的な歪みを直す運動法を紹介しています。

 また、現代医術の外科的な処方、施術は対処療法であり、
この歪みをなくすという根本的な問題を解消しないので、
そうした施術は 
(例えば骨に金属を入れるとか、
ギプスで支えるとか内臓の場合レーザーで焼くとか) 
往々にして再発のリスクがあると著者は語ります。
(運動をしても、その人の生活習慣などを変えないと、
こちらも再発のリスクはあると思われますが)

 現代医療にどっぷりで、
それが常識である人たちにとっては、
そんなの本当にきくの? 
という疑問も浮かびそうです。
しかし、医者に体をいじられるのがいやだとか、
薬や手術に頼りたくないという方々で、
自分で運動をして効果があるか試してみようと思う方には、
一読の価値はある本だと感じました。

 自分も体が歪んでいるかの確認の運動は、
一応やってみようと思います。
そのうえで、その問題に対しての歪み解消運動も行ってみます。




以上です。
今月はあまり物語系を読まなかった感なので、
来月はそっちの方も少し手に取りたいですね。

というか、同時進行で読みかけの本が複数あるので、
これらを読了するように取り組むのも大切ですね。

では、また~<(_ _)>






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「2月の趣味読書感想まとめ~幸福なサムライとヤクザの舟を編む6つの話術生活」 


というあれで、
2月に読んだ趣味本の感想をまとめます。

今月読んだ本はこちら。


幸福な生活 百田尚樹
サムライとヤクザ ――「男の来た道」 氏家幹人
話にオチをつける技術 伝わり方が劇的に変わる6つの話術 山田周平
舟を編む 三浦しをん



例によって読書メーターにアップした感想の
長文ヴァージョンです。
では、さくっと参りましょう~ヽ(´∀`)9 ビシ!! イェイ!!


幸福な生活 百田尚樹



 夫婦を中心とした愛し合う者たちの生活を描いたショート集。
彼らの生活の意外なオチが描かれています。
ラストは思わず、そう来たか! と感嘆できる作品集です。
 しかし、自分の受けたラストの印象からやや批判的になるのですが、
これはタイトルに警戒心を抱いていないと
不快感を味わうともいえます。
いわゆるブッラクな内容です。
 そういう男女間、愛の生活の裏側を描いたショートばかりです。

 しかし、表題の短編のラストも、
他の短編の結末の意外な事実や裏切りなどは、
現実ではもしかするとままあることでもあり、
こういうリアルを知ることに苦痛が伴っても、
そうした気持ちを読書という体験を通して疑似体験
するという意味では、本書はアリだと思います。

 しかし、純粋な楽しさを求める人には、
ややしんどいものがあるかもしれない本だと感じました。
自分も物によってはうわあ、というのがありました。
それでも、各短編は結末が気になり読むのが楽しい本でもありました。

 ちなみにこの本、知った切っ掛けは
UVERworldのヴォーカルTAKUYA∞のブログに
以前彼が読んで面白かった本として紹介されていたからです。
それを憶えていて、そのうち読もうと思っていたのをようやく読めました。
ふい~っ


サムライとヤクザ ――「男の来た道」 氏家幹人



 現代におけるまで、何故 『ヤクザ』 を完全に排斥しないのか?
 何故任侠の精神が政治家たちの中でも口にされ重用されるのか? 
といった 『ヤクザ』 の存在に対する疑問を追及している本。
 本著では、元来男とは戦士であり、
武士がその主流を担っていたが、
江戸の武士の役人化によって彼らが戦士として弱体化をしたと歴史学者として説明。

 その失われた戦士、男を任侠者たち (陸尺や荒れくれ者たち)
がその身に持っていることからくる引け目が
公的立場の男性たちにはあり、
それが強さを持った男の憧れとなり、
彼らを否定しきれないから、
現代でもヤクザに強くでられないのではないか、
と説いている。

 自分が思うのは、それは一面的であり、
江戸の武士たちが敗れたとはいえ、
幕府にも気骨のある戦士としての武士はいたはずで、
事務をしていたインテリ役人武士たちが
荒れくれ者に引け目を感じていただけで、
それが江戸武士の全てではないということ。
 そして、現代でも侠客じゃなくても、
堅気市井の中にも戦う意志という気概のある人間はいるように、
侠客じゃない人間がすべからく
彼らに畏敬の念や憧れを持っているわけではなく、
排斥に腰が引けているというわけではない、
というのが実際ということ。
 しかし、全体の中にはそういう 
『男、戦士としてのヤクザへの畏敬、憧憬』
を持っている人間がいるのもありえなくはない。

 これらから、ヤクザを排斥できない理由は一概に断定できず、
著者もこの問題に対してはまだ研究が必要としている。

 だが、江戸風俗、戦士、侠客の見識を深められる良著ではある。

 ちなみにこの本、購入したのは2007,8年頃で、
それから前半一部を読んで積んでいた本です。
 ここにきてようやく読了。
 実に10年モノの熟成を経ていますが、
しかし読んでいて思ったのですがこれは、
当時の自分ではこの本を十分に理解できず
無理に読んでも内容を活かせず、
本棚で肥しとなっていた本といえます。
 今だからこそこの著書の内容に応えられるという
手応えを得ていることから、
妥当な熟成期間だったというか、
今年のこの時を待っていてくれた本と言えます。
感謝を。
 あと、自分どんだけ鈍足なんだよ、という。
学ばねば。



話にオチをつける技術 伝わり方が劇的に変わる6つの話術
 山田周平



 文章における構成の勉強の一環として読んだ。
 話していて、
「あなたの話はオチがない」
「よく分からない、面白くない」
など言われる悩みは誰もが経験している。
 そんな悩みに対する話し方の構成を、
放送作家でもある著者が、
6つのタイプの話のオチのつけ方として説明。
『謎解き』 話術、『勘違い』 話術、
『へりくつ』 話術、『言葉遊び』 話術、
『お前が言うな』 話術、『どんでん返し』 話術
の構成の考え方、やり方を例題で説明され、
穴埋め形式で練習できる。

 これは、守破離の 『守』 であり、
基本の型を習うということで、
そこから自分なりに解釈を広げて、
アレンジも試みて次第にオリジナルに
発展させることも考えられるし、
ケースバイケースで使い分けることが
出来る考え方だと思われる。
お笑いなどに馴染みがあり、
感覚でこれら話術を習得している人も
いると思われるが、
改めてオチのつけ方のパターンを知る機会にもなった。


舟を編む 三浦しをん



 辞書の編纂を仕事とする人々の、
辞典 『大渡海』 完成までの物語。

 辞書編集の工程や現場の雰囲気、裏事情、
それに辞書や言葉に対しての深い考え方や想いなどが
豊かに描かれていて、
それだけでも面白かった。

 文字や辞書編集作業には光るモノを見せるが、
不器用で変人とされるまじめさんこと馬締。
長く辞書に携わってきた荒木、
老学者松本先生と辞書編集部の面々。
 そして、書ばかりで
長らく枯れた生き方をしていた馬締が
出逢った女性、林香具矢。

 彼らは互いの生き方に対して
時にもどかしさやコンプレックスや
恋心を抱いて悩み、不安で、
不器用にあがき、
それを経て生まれた言葉が新しい繋がりを生んでいく。

 そうした時間が言葉を知り、
言葉の力を知り、
その遣い方と深さを彼らに学ばせ、
辞書編集に熱意と愛着を持たせ、
10年以上を掛けて完成に向かわせていく。

 言葉によって人は自らの感情や想いを明確にし、
それによって他者と繋がっていく。
 辞書として、文学として、
娯楽としてだけでなく、
言葉にはそうした力があるのだと、
再認識させられる。
 だから、言葉をもっと大切にしていこう、
と背すじが伸びる思いにもなった。

 巻末に馬締のラブレター本文が掲載されているが、
うーん、ラブレターに漢文はやや装飾過多な気が……。
 まじめさんの不器用さが出ているが、
しかしそれだけ伝えたいという熱量は感じる。
 それにこれ、
こんな文章みたら辞書編集部の人も
彼は彼なりにがんばってるんだな、
と悪い人を見る気分じゃなくなるってものです。
 西岡さんは
抜きんでたところのない人の代表としての
役どころですが、
その彼の行ったファインプレーの一つだと思いますね。
 西岡さんの存在は、
辞書編纂は長い時間を掛けて、
かつ決して一人で出来るものじゃないということを
描くのに素晴らしい存在だったと感じた。

 そして、一見編集の中心にいる
まじめさんが主人公なようでいて、
物語はある人の語りから始まり、
杯が満たされていく……
これは、辞書編集に懸けた皆の乗る舟の物語で、
その言葉の舟によって人生の航路が拡がっていく
皆へと向けた小説だったかもしれない。


上です。
この2か月で書店員の話と辞書編集者の話を
読む機会になりました。
同じ文章、文字に関わる仕事でもこんな
仕事内容や事情、苦労があるんだな、
と刺激になりました。

うーん、今度はアニメ製作の現場とか、
音楽家とかの小説や本を
探してみてもいいかもしれないですね。

では、今回はここらで。
また来月……しかし、
今冬はあまり寒くないし
雪もそれほどでもないせすが、
あまり書店に出向いていない……、
買いたい本がそろそろ溜まって来たぞい!(。>∀<。)







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