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「公生、影との闘い。『四月は君の嘘』第9話感想。」 


前回の感想で触れた、絵見の幼少期の描写ですが、
今回のアバンでやはり描かれたものの、
それでも原作からカットされた部分もありましたね。

その最たるモノが、
幼くして発揮されていた絵見の多岐に渡る才能でした。

サッカーをやれば無回転のシュートを繰り出し、
絵を描かせれば先生に「ハラショー」と絶賛させ、
鉄棒にアウトドア、運動会の徒競走、
と様々な分野で活躍するロリ絵見の姿が描かれるのですが、
アニメではその象徴的なアイテムを放棄する場面で、
彼女の多才さが描かれているんですね。

公生の指がピアノの鍵盤に触れた時、
絵見のピアニストとしての道が決まったと、
その日の夕暮、茜色の空の下、
ジャングルジムのてっ辺で、

「ピアニストになる!」

と宣言する程に、公生の初演に魅せられた絵見でした。

四月は30

号泣するほどに感動して、
自分の他にやりたいことをかなぐり捨てても
ピアノを弾くことを選んだ彼女。

壮絶なお子さんやで。
さすがえみりんは一味違う。

もっとも、この天才的な少女にここまでの衝撃を与えた
公生というパーソンもこそ、
只者ではない、麒麟児だったのでしょうね。

という訳で、
少女絵見は落合先生のピアノ教室でレッスンを開始。

まだ若干若かった頃の先生に優しく名前を訊かれて、
絵見が開口一番口にしたのは、
自分がナニモノかではなく、
それはきっと彼女のユメだった。

「聴いた人が私もピアニストになりたいって
思ってくれるピアノ、私にも弾けますか?」

公生のピアノは、幼い絵見にこんなことを思わせたんですよね。

これは現在の絵見が、
公生に並々ならぬ拘りをみせるのも道理ですね。

始めてピアノの鍵盤を叩いて出た音は、
彼女を涙ぐませるくらいに自分の中の理想とは違っていて。

絵見にとって衝撃を受けた公生のピアノの音が指向で、
その「ひまわりのみたい」な音を自分も奏でたかったのでしょう。

ここで、前回の絵見の演奏を見る公生とかをりが、
彼女の感情の色を感じていましたね。

それは「赤」と「黄色」で「怒り」と「寂しさ」でした。
普通は赤は怒りで、黄色は楽しさなんかを表わすのがベターなのですが、
青で表わされる「寂しさ」は黄色でしたよね。

これは、公生のピアノに感じた「ひまわりの花」=「黄色」が、
絵見が公生にみた原初感動と公生への印象と一致していて、
それ以後ヒューマンメトロノームと呼ばれて行った公生に、
その色が褪せて行ったことが、
絵見にとって「寂しい」という感情だったのだと考えられます。

黄色だった公生に焦がれる絵見の心が「寂しい」から、
「寂しさ」が黄色だったのでしょう。きっと。

「絵見ちゃんはピアノに何を込めるの?
何をお願いするの?」

「わたしはあの子みたいにピアノが弾きたい。
あの子と同じ舞台に立ちたい。
そしたらきっと、あの子と同じ風景が見られるから」

これは憧れの人との共有を望んでいる、
幼いながらの恋心。
または才能が魅せられた境地に自分も至ることを望んでいる
負けん気なのでしょう。
才気みなぎるな子です、絵見ちゃん。

そうした過去から今の絵見の内の公生への想いを、
ありったけ情熱的にピアノに込めて、演奏を終えた絵見。

勢いあまって公生の胸ぐらを掴んで、何やら言いかけましたが、
今は言葉は蛇足である、と何も言わずに離れていきます。

「想いは全部、ピアノに込めたんだから」

演奏者ですね、絵見。

しかしこの時に脇で見ている武士が
「告るの?告れよ!」
と可愛らしい一面を見せていますね。
今回の和みですね。

今回、内容的には公生のトラウマが浮き彫りにされて描かれ、
それに関してはあまり多くを語る気がないのですよね。

トラウマの内容自体には。

傍目に見て痛々しい事を、
殊更に感想という体で文字にする意義を感じませんから。

ギャクタイダーとか書かなくても視た人は分かるでしょうに。

だから今回の話の感想を書くかどうか迷ったじゅーしーでありますし、
いざ書いてみると、えみりん推しが露骨に顕れる文章になっております。

という訳で公生の演奏。

それよりも、舞台に足を運ぶ前から意味深ですね。

このコンクールの舞台に立てば、否応なく刺激されると、
かをりは予見して公生にコンクールに出るように促した訳で。

武士と絵見の二人。彼らも公生に留まる事を許さない。

「きっと針は動き出す。
時間は動き出す。
前に進むと信じている」

三人の演奏家たちが、それぞれが同様に
彼らの演奏で公生の心を揺さぶり、彼を突き動かす。

そして公生は
音楽に己が血が滾りを知って、舞台のスポットライトを浴びる。

四月は32

しかし、ピアノはどうしても母を連想させて、
その存在は彼を威圧する。

それでも自分を心震わせる演奏家たちも、
同様に「畏れ」というモノに立ち向かっていることを思い出し、
公生も――進む。

演奏開始。

序盤。
その演奏は譜面を正確無比になぞる。

武士は自分が公生に感じていた
無敵にして孤高の技巧派ピアニストの再来に歓喜し、

対照的に絵見は自分が苛立ちを感じていた「ヒューマンメトロノーム」
の再出現につまらなさそうに瞼をすぼめる。

四月は33
えみりんの冷たい表情もステキだ―!

公生自身の感覚では、
弾けてはいる。

しかし、これでは今迄と同じ。

そして影、囁く。

「それでいいのよ」
「そうしなければ勝てない」
「お母さんのためにまた1位を獲ってくれるんでしょう」

母のためにとコンクールで勝ち続けた公生。

しかし母親の早希(名が体を表わし過ぎ)は
公生に必要であったのか、必要以上とみれる厳しさで応えます。

思わず洩れる、公生の悲痛な反抗。

酷い仕打ちを受けながら彼が耐えてこられたのは、
偏に母の方が酷い体の状態だと判っていたからでしょうね。

だから、母の体を無視した悪逆が口をついて出た。

これについて、公生は罪の意識を感じている。
その所為でピアノの音が聴こえなくなったと。

罪に対する罰。

しかし、そんなモノは自分が決めるモノなんですよね、結局のところ。

だからこの母の影も、彼自身が産んでいるのに相違ない。

公正はつまり、自身に勝てるのか。

母の影を振り切り、自分の演奏を全うできるのか。

四月は31

またしても演奏中に音が聴こえなくなり、
海中に沈むなかでの、以下次回。


  ――――――――――――――――――

前回の感想で、単行本9巻で
武士と絵見が揃って鑑賞会に出掛ける、という内容を
じゅーしーは書きましたが、
10巻まで読んでみたところ、
あのメガネ女子はどうやら武士のお母さん?みたいです。
絵見と一緒に出掛けて、
彼女がメガネを掛けているのかと勘違いしていました。

ここに訂正いたします。
ごめんして。

しかしあのメガネさんもステキだな。

ちなみに単行本は
来年5月発売の11巻で最終巻です。
(DVDアニメ付も発売)

原作はアニメ放送に則った予定通りに
月刊マガジン4月号あたりで最終回で、
その翌月あたりに単行本も発売になる、
というながれのようです。

ラストどうなるのかはアニメと同タイミングでしか解らない!!
うわー!気になるー!!

といわけで、まだまだ楽しませて頂きます「君嘘」!

ではでは。



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テーマ: 四月は君の嘘

ジャンル: アニメ・コミック

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