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「涙せずにはいられなかった…。『四月は君の嘘』第13話「愛の悲しみ」感想」 


温かな日差しの指す微睡みの中で聴こえる、
幼い日の母のピアノ。

クライスラー「愛の悲しみ」

アバンで語られる公生にピアニストの道を見出し、
差し向けたともいえる紘子さんの過去。

かをり不在のガラコンで、
回って来た自分達の出番に対して、
公生は毅然と一人舞台に向かう。

その心境はやはりというか、三池くんに
自分のパートナー役のかをりを悪く言われた事が
公生も悔しいようですね。

しかも穿ってみるならば、
それは誇りを傷つけられた怒りに等しいのですよね。

公生にとってのかをりは、
とてもとても、憧れる音楽家で、
彼の心が“すごい人である”と感じるような人物で。

だからこそ、そのかをりを蔑む言葉はながせよう筈もなく。

だから、公生がこのとき
ヴァイオリンのガラコンで、メインのヴァイオリン抜きで
ピアノ伴奏のみの演奏に挑んだのは、
彼女が与えてくれた今の自分というモノを、
三池くんと、そして聴衆に見せつけるためのモノだったのでしょう。

「僕を見ろ!」

それがこの一言に集約されていますね。

そして決然と指が奏で出す、公生の演奏は、
クライスラー「愛の悲しみ」ピアノ編曲版。

公生の母、有馬早希が好きだった曲。

しかし序盤、
公生の演奏は、怒りに任せた乱暴な曲調。

聴く者には「大迫力」と感じさせる反面、
弾く者である絵見は眉を顰め、
熟女先生にいたっては「耳障り」と感じられるモノだった。

音が聴こえなくなる集中状態に入って、
公生自身も自らの『力み』に気付きますね。

そう、自身の好きだった、子守唄だったこの曲は、
こんな弾き方ではない。

そしてこれは、
音が聴こえないのに、音が分かるということ。

しかもこの音は、自分の内に在るモノだ。

母が、遺してくれたモノだということだ。

早希さんの想いは、
自身の病の身の先の短さと、
公生の行く末を思ってのことだったんですよね。

だからせめて技術を身に付けさせようと、
苛烈な教育を施してきた。

もうね、先程から冷静に文章を紡いでいるように見えて、
この回の公生と早希さんの想いに、
とーしろさんは10数年ぶりに作品を視て涙をながしました。

「私の宝物は……」

のセリフに集約される、子を残して逝く親の無念が、
切な過ぎました。

早希さんは自分を子に何も残してやれない酷い母親、
と泣いていましたが、
今の公生の内には、確かにあなたの遺したモノがありますよ。

「やっぱり思わずにはいられない。この曲は、母さんの匂いがする」
「ピアノは、抱きしめるように弾くんだね」

四月は49 a

そして、母の存在の在り処を見出す公生は、
母の影との決別に踏み切る。

母に「さよなら」を告げるのだった。













この演奏を聴いている椿がね、涙ぐんでいるんですよ。
あの勝気な椿が。
あやねるのセリフなしでしたが、とても好きなカットです。

今回、演奏シーンでの原作の色々なシーンが、
結構な量でオミットされていたんですよね。

それに対しての批判意見をよく見ましたが、
それでも、
この回の出来は良好であると思います。

まあ、理由付けをするのならば、
「愛の悲しみ」という演奏時間を考えると、
その尺を伸ばして伸ばして、色々なシーンを入れると、
かえって間延びしてごちゃごちゃすることになった思うんです。

これの省略は英断であったと思います。

演奏後。

音楽が繋げてくれたモノに思いを馳せる公生。

だからこそ、自分の演奏が母に届いたか、
と涙する公生。

そしてそれはピアノを教えてくれた母が遺してくれた、
大切な思い出の上に成り立っていることを知る。

だから、母がくれたモノに感謝の言葉を抱き、
確かに別れをも告げるのだった。

この公生の演奏を聴いていて、
公生にライバルたる実力の開眼を見た絵見は、
もう嬉しそうに

「強敵をぶちのめす。これぞ至上の悦楽……!」

四月は50

とか弩Sな発言をしています。
さすがえみりんやでぇ……!

ちなみに、順番を代わって欲しいと頼まれて、
ぷちおこでかをりを批判した三池くんは、
公生の演奏の余韻で満たされるステージで、
自分も公生のように「身心を捧げて燃焼したい」
と、必死に渾身の演奏をしました。

ステージを終えた公生と会話する椿は、
なにやら自分の感情の変化に微妙な揺れを感じたようですね。

公生が自身のトラウマから踏み出し、変わったことで、
椿の中での公生もまた変わって、
だからこそ、彼女もまた
自分の心に揺れを与えらえたということでしょうか。

これが椿の恋心を自覚する契機になりそうですな。

紘子さんは子供連れで熟女先生とお茶して、
公生についてお話していましたが、

それによると、
公生が母を失ったのは、
意味があるという意味で、必要な事だったかもしれない。
という酷なモノでした。

表現者。アーティスト。

そういう人種には、感情の揺れとなる経験があった方が、
後に味や深みのあるその道のモノになる、
という傾向は然としてあり、だからこそ、
公生もそういう道程にあるということなのでしょう。

これは、そういう道に生きる者の“業”なのですよね。

よくある話。古典的。
誰かさんは「陳腐」というかもしれない。

けれど、そういう生を生き、表現するこで向き合う者達には、
過酷であり、辛い道に他ならない。

「鬼の通る道だ」

紘子さんが言う、哀しみ成長させるのが、公生に必要ならば、
彼は失って進むのかもしれない、

という言葉に重なる、かをりの入院姿。

これは何を象徴するのか。

ていうか、かをちゃん、やっぱりそうなのか。

そうなのか。

どうなのか。

感涙の余韻を残しつつ、
ラストは不穏なフラグが着々と積み上げられている様子で、
心配な気持ちでいっぱいです。

創作的に見ると、
積み上げたフラグに対しての公生の乗り越えが物語の結末にも感じますが、
しかし、このフラグをぶっとばして、
世界を彩付けるようなカラフルで幸せなラストも望んでいる自分が居て。

さてさて、一体どうなることやら。

この回の感動して涙をながした経験だけでも、
『四月は君の嘘』を読み始めて、
アニメを視始めて、視ていてよかったと思えるのですが。

けれど、結末の付け方いかんで、
最終回の感想味がどういうモノになるかわからなくて、
不安で、また楽しみで、そしてまた怖くて、期待が高まって。

けれどエンディングテーマをよく聴くと、

「残されたモノ何度も確かめるよ」

とあって、
これ誰の事ぉぉぉおおおおおおっおおおおいいいいっ!!!

ってなりますね。

ともあれ、収集がつかなくなりそうなくらい先が気になる
来月の君嘘原作なんですが、
取り敢えず、今回の感想はこの位で。

読まれた方の不安をも無駄に掻き立てているとしたら、
それは成功です。
来月の月刊マガジン、是非買いましょう(ダイマ

それは鬼の通る道なのか、否か。

あと、ニコ生の君嘘三夜一挙放送が楽しかったです。
君だよ、君なんだよ!(黄身)
の弾幕がもう、本編とは別腹で笑わせて頂きました。

四月はニコb a

ではでは、
次回の君嘘の感想でまた。


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テーマ: 四月は君の嘘

ジャンル: アニメ・コミック

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